【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第47章 黒い猫の歌 ☆
ジンとのこともちゃんと話そう。
今回の仕事が終わったら、ちゃんと…
そう思いながら、わたしもゆっくり赤井さんの背中に手を添える。
「あのぉー。お取り込み中悪いんだけど、あなた達、私がいるの忘れてない?」
有希子さんに呆れた顔でこちらを見ながらそう言われて、ハッと我に帰ったわたしは、赤井さんからパッと離れた。
「ご、ごめんなさい!」
「まあいいわ。で?!サラちゃん!どんな見た目にする?かっこいい系??可愛い系??」
有希子さんはある意味めちゃくちゃ乗り気だ。
「サラと絶対にわからない見た目がいいですね。
うんと不細工にしてください」
赤井さんは真顔でそんなことを言うが、有希子さんとわたしは一緒になって全力否定する。
「えーー?!せっかく別人になれるんだよ?!
美人になりたいよ!どうせなら!!」
「そうよぉー!
潜入捜査なんて、映画みたいじゃない♪
ちょっとどんな見た目にするか、向こうで話しましょ!秀ちゃんはほっといて♪」
有希子さんと顔を見合わせると、わたしたちはイメージのすり合わせをするために別室へ移動した。
赤井さんは、こいつら…遊びじゃないとわかっているのか…
と言う顔をしながらわたしたちを見送っていた。
ようやく、赤井さんの役に立てるんだ…
逃げずに、立ち向かってみせる…
ーー
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