第46章 HAPPY BIRTHDAY ☆

ピンと思いついてやってきたのは阿笠邸
不審がられないよう、手土産に博士の好きな抹茶ロールケーキを携え、俺はインターフォンを押した。


「はーい。おや、昴くん」

「どうも。駅前に美味しそうなケーキが売っていたので、おすそわけに」

「あー！昴のお兄さんー！」


高い声がして部屋の中を見てみると、そこにいたのは少年探偵団のみんな、ボウヤ、灰原哀、蘭さんに園子さん

これはちょうどいい。
女性が4人もいるし、ジョディよりは現実的な解をくれそうだ。


「まあ、立ち話もなんじゃし、中へ」


博士に誘われ、俺はキッチンカウンターの椅子に腰掛けた。


「みなさんはここで何を？」

「もうすぐ、この子達の担任の小林先生の誕生日だから、お祝いの計画に駆り出されて」


蘭さんが笑いながら言う。
ナイスタイミングだ。
俺はすかさずその話に乗る。


「ホォー。誕生日ですか。
女性が誕生日にされて嬉しいことをすればいいのでは？」

「されて嬉しいことかぁー。」


女性が　というところを強調したおかげか、そこにいた女性4人はうーん。と宙を見上げる。