第45章 A Whole New World ☆

レストランに着くと、赤井さんと弟さんが2人で料理を注文しにカウンターまで向かい、わたしと由美さんは席で待つことになった。


「サラちゃんって、いくつなの？」

「あ、24歳です」

「へー！じゃあ、結構歳離れてるカップルね」


気さくに話してくれる人で、ほっとしながら会話をした。


「はい。8こ違います」

「8こ！それに、秀吉のお兄さん、大人びてると言うか、達観してるというか、さらに年齢差感じそうね」

「それはもうすさまじく」


実際、精神年齢でいうと20個ぐらい差があるんじゃないかとすら思ってしまう。


「それにしても、秀吉とお義兄さん、全然似てないわね」

「わたしも思いました。
どんな硬派な弟さんが来るのかと…」

「私も！！どんなテンションのお義兄さんが来るのかと思ってたわよ〜！
…まあ、これから長い付き合いになりそうだし、仲良くしてね」

「はい！もちろんです。」


なんだか、お姉さんができたみたいでわたしは嬉しかった。
こんなふうに、誰かと自分達の彼氏のことを話すなんて初めてだから。


「お酒強い？今度飲みに行こうよ！」

「飲めます！行きたいですー！」


きゃっきゃとそんな話を由美さんとしていたら、赤井さんと秀吉さんがご飯を持って戻ってきた。