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犯人は私です。~最低な主人公だっていいじゃない~

第1章 犯人は僕です?いいえ、犯人は私です。【コテージ編】



「でも一番やばいのは〜…“クロネコ”っしょ!」



「クロネコ?」



「最近は滅多に投稿されてないけどさ…コイツが書き込んだ内容がエグいのなんのって!相当ウラみ溜まってたんだね〜」



「そんなにヒドイ内容なの?」



「もはや精神的に心抉られるレベル。よくこんな投稿する気になるよね〜」



楽しそうに笑っているスミレを余所に、私は部屋を後にした。



「(カナザワの部屋も見ておかないと。)」



3階に行き、無人になっているカナザワの部屋を物色し始める。



「っ!!虫!!」



床を這っていた虫に驚いたが、よく見るとオモチャだった。



「カナザワの奴…何でこんなもの持って来てるのよ…びっくりしたじゃない…」



テーブルにあった花火を見つける。そういえば花火しようぜ!とカナザワが張り切っていた。結局使うことはなかったが…何かに使えるだろうか?1つ貰っておくことにした。



「そうよ、さっき見つけたライターを使って…」



私はすぐに外に向かう。シラユキの部屋からミドリを追い出すには煙花火で火事を偽装しましょう。



煙花火にライターで火をつけ、シラユキの部屋の窓に煙が上がるよう設置した。



「(煙が出たわね…急いでシラユキの部屋に向かいましょう。)」



◇◆◇



こっそりミドリの様子を伺ってみる。



「…え?…わっ!?えっなになに!?煙!?!」



ミドリは慌てて部屋から出て行った。誰もいなくなった部屋を物色し始める。



「シラユキのノートパソコンだわ」



裏掲示板への書き込みがある。



『スモウトリグサ(笑)さんの投稿』



【サークルメンバーの犯罪現場目撃…本人は否定してたけど、正直どっちでもいい(笑)弱味には違いないし!】



このハンドルネームはシラユキだ。



「(サークルメンバーの犯罪…?投稿日付からして私のことじゃない…一体誰かしら?)」



その近くにシラユキのスケジュール帳もあった。それを手に取り、パラパラとページを捲る。



「(…先々月から決まった日にこのマークがついてるわね。)」



内容を確認した。



「…『アカイからお小遣いGET♪』…アカイからお小遣い…?どういうこと?」



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