第27章 6月6日 ホテル
「………何してんの」
「ん……?」
下半身への妙な刺激を感じて目を開けると、小夜子が怜治のものを指先で撫でていた。
「あんなにしても、元気なんだなって」
感心した様に手のひらで包み込む。
外が暗い。
どれ位眠っていたんだろう?
「そりゃ寝起きだし……知ってる癖に」
「ふふ。 そうなんだ? おっきい。 怜治の」
すりすりと先端を滑らせて微笑んでくる。
……さっきはあんなに死にそうだったのに。
「起ってる野郎のなんか見た事ねえし。 見たくないし」
「あはは。 それもそう、か……あ、なんか出てきた」
小夜子が嬉しそうに言ってその部分に顔を近付ける。
「ちょ……」
「もっと出して、これ」
「…………」
「んむ…………ね?」
ね? とか可愛く言うんじゃねえ。