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想い人

第13章 襲撃そして


私たちは立ち上がる

「お館様!!!」
「お前は来るなぁ!」
「なんでですか!私も戦えます!」
「みずきに死んでほしくねぇんだ」

不死川さんは私の肩に力強く手を置く

「私だって!実弥さんに死んでほしくないっ!」 
「...悪い」

不死川さんは私の首に手刀を落とした

私は

気を失った



目を覚ますと私の鴉が心配そうにウロウロとしている

「っく...」

頭がクラクラする
首を押さえて私は屋敷を飛び出した

まだ夜明けまで時間がある
きっとまだ戦っている 

速く...もっと速く...!

鴉が案内してくれる方向へと向かう

そこは街中だった

倒れる隊士達

「なんなの、これ...」

すぐ近くで激しい音が聞こえる
そちらに向かうと鬼舞辻無惨と思われる人影とそれに攻撃をしかける柱たち

「花の呼吸...」

すぅぅぅと呼吸をする

肆ノ型 紅花衣


無惨向けて攻撃を放つ

「みずきっ!!」

不死川さんが私の名を呼ぶ

よかった
生きてた

安心している暇はない

次々に技を繰り出す
熱くなる身体
心拍が上がる

身体にいくつもの傷ができる
無惨の攻撃は鋭かった

攻撃しても
斬ってもすぐに再生する

もっと呼吸を巡らせて...


すぅっと
私の首に痣が浮かび上がる

熱い

熱い

今ならもっと速く動ける

今まで感じたことのない速度での攻撃
再生するまえに斬り落とす







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