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想い人

第12章 弟


対峙する不死川さんと炭治郎くん

喧嘩が始まってしまった
途中で玄弥くんは気絶したフリをしていた善逸くんにどこかにつれていかれてしまう

「実弥さん!実弥さんっ!」

全然話も聞いてくれない

「実弥さんのばかーーーーー!もう知らない!!」

ピタリと止まる空気

私は屋敷の中に戻った
寝室でぐすぐす泣く

「もう!実弥さんのばかぁ!知らないんだからぁ!」
「おい」

泣いていると後ろから不死川さんの声が聞こえた  

私は振り向かない
不死川さんは私の真後ろに立つ

「誰がぁばかだってぇ?」
「っだって...実弥さん、喧嘩するし、話も聞いてくれないしっ」
「だぁー泣くなぁ」

後ろから抱きしめられる

「玄弥のやつ...鬼を喰いやがったらしぃ」
「...知ってた」
「!?」
「でも、それは強くなりたかったからどうしようもなくやってしまったんでしょ」
「だからって喰うかよ!だったら剣士なんてやめてしまえばよかったんだぁ」

不死川さんの腕の力が強くなる

「実弥さんは、玄弥くんに...鬼殺隊をやめてもらいたいの?」
「...あいつはこんないつ死ぬかわからねぇ所にいないで幸せになってればよかったんだぁ」

私は不死川さんの腕を握る

「おまえも...本当は柱稽古なんてしねぇで蝶屋敷で怪我人の相手だけしてれば...」

不死川さんは強く、強く私を抱きしめる

「私は、少しでも強くなって実弥さんを守りたい。それは玄弥くんも同じ気持ちなんじゃないかな...」

不死川さんの腕の力が抜けて
彼はどこかにいってしまった


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