第10章 想う
私たちはどうやら同じ気持ちのようだとわかった
「高重今日任務は」
「ありますよ」
「そぉか...気をつけろよぉ」
「はい」
その後いつも通りの会話になっていた
「そういえば善逸くんが帰ってきたのでお昼を一緒にしようと思うんですけど」
「はぁぁぁ!?」
「ダメですか?」
「ダメに決まってるだろぉが」
不死川さんが怒ってる
「でも、約束ですし...任務頑張ってきたご褒美に...」
「俺は?」
「は?」
「俺にはねぇのかよ」
なにがだ
ん?もしかして
「ご褒美?」
「あぁ」
なにそれ可愛い
でもそんなこと言ったら絶対怒られる
「なにが欲しいんですか?」
「...ぉまえ」
「え?」
「おまえだよ!」
私の何が欲しいんだ
私の何をあげればいいんだ
頭を捻ってると不死川さんは頭を抱えた
「だぁぁぁ!おまえ鈍すぎる!」
「えぇ!?」
心外!
「実弥さんは言葉が足りないですよ」
「だったらはっきり言ってやる!抱かせろ!俺が次任務から帰ってきたら抱かせろぉ!」
「だぁ!?!?!?」
私は真っ赤になる
そんなのお構いなしの不死川さんは屋敷の中に入っていってしまった
残された私は両手で頬を覆う
「ぇえぇえええええっ!?」