第7章 無限列車
「長期戦になると体力の問題もある。テメェの体力量を計算して技を使え。前のおまえは折角技のキレはあるのに肝心の体力消耗が激しかった」
「はい、冨岡さんにも言われました」
私は言ってからハッとする
「冨岡だぁ?」
しまったと思った時には遅かった
「あ、あの」
「なんでぇ冨岡がおめぇの戦闘の癖を知ってやがるぅ」
「実は先日手合わせを「はぁぁ!?」」
そうなるよね
私のバカ
あんぽんたん
「柱で手合わせしてんのは俺だけじゃなかったのかよ」
「冨岡さんから申し出がありまして」
「だからって手合わせしたのかよぉ」
「...はい」
もう何も言うまい
不死川さんはその場に座り込んでしまった
「あの不死川さんっ」
「なんだぁ」
「ごめんなさい」
「何がだぁ」
「冨岡さんと手合わせして」
ボリボリと頭を掻く不死川さん
「俺ぁおまえが誰かと二人っきりになるのが嫌なんだよ」
「どゆことですか?」
「とにかくだぁ!今後冨岡と二人きりにはなるな!」
いいな!と言われれば「はい」としか答えようがない
私は不死川さんに近寄り手を差し伸べた
その手を取り不死川さんは立ち上がる
そしてそのまま引き寄せられる
「鬼は俺が滅殺してやる」
背中をトントンと叩かれ不死川さんは言った