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想い人

第3章 鍛錬


「それがなにか?」
「前から冨岡とは、その 仲いいのか」

そっぽ向いてるけど目線がちらちらしてる

「んー仲いいってほどでもないけど、私がたまにお誘いしてる感じですかね」
「なんで冨岡なんだよ」
「冨岡さんだけじゃらないですよ?煉獄さんや悲鳴嶼さんもお誘いしますね」
「悲鳴嶼さんも!?」
「はい?」
「おまえどんだけ柱の奴らと飯食ってんだよ」
「皆さんの怪我の手当てをしていたら何故かお食事に行くようになって」
「尻軽め」
「はぁぁぁ!?」

聞き捨てならない

「誰が尻軽ですか!?」
「おめぇだぁ」
「そうですか!それならもう不死川さんはお誘いしません!」
「なぁ!?」

言い争っているうちに団子がきた
イラついて一気に食べてお茶も飲み干してしまう

「それじゃ」

お金を置いて立ち去る

「おい、待てよ!」
「尻軽女なんかと食事したくないんでしょ!さよなら」

私はぷんすか怒って蝶屋敷に戻った

ただでさえ忙しいのに不死川さんの機嫌取りのために甘味処付き合って尻軽女扱いされて!あったまきた!


「はい!!痛がらない!」

処置をする間もずっとイライラしていた

隊士もその様子に怯えていた

申し訳ないけど、私だって人間だもん
イライラしますよ

善逸くんはまた薬飲んでないし!

「善逸くん?お薬飲む約束だったよね」
「は、はひぃ!」

怯える善逸くん
あー怯えてる
ごめんね、でもこの張り付いた笑顔どうしようもできそうにないの

「お薬飲めない男の子は嫌いですよ」
「飲みます飲みます!」
「ほら早くお昼のお薬飲んで」
「はいぃ!!」

ごくごくと苦いぃぃと言いながら飲み干したのを見届け私は道場に移動した

無心に竹刀を振る

汗が流れる

心が乱れるのは自分が未熟だからだ

「みずきねぇさん...」
「カナヲ」

道場にカナヲがやってきた

「どうしたの?」
「手合わせ願えますか?」

暫く考えて

「どうぞ」

そう言えばふっと微笑むカナヲ
竹刀を手に取り構える
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