第1章 ※月夜の軌跡 9章
「え?入る……のですか?こんな大きなモノが……」
「男冥利に尽きるが、大きさを言われるとむず痒い……だが、入るようになっているから心配ない。それに今すぐどうこうなど考えていないので、ゆっくり慣れていこう」
ぎゅうっと抱き寄せると、がいつまでも杏寿郎のモノから手を離さないので、圧迫され意志とは関係なく大きくなってしまう。
「わ!大きくなりました!」
無邪気に植物の成長を喜ぶかのように声を上げるが、杏寿郎はいたたまれない気持ちになっていく。
「が触れ続ける限り、こうなってしまうのだ。我慢できなくなるので、そろそろ手を離そうか」
そう言っても離そうとしないの手を掴んで力を入れるが、事もあろうか離すまいと当てがっていただけの手はキュッとモノを掴んだ。
身構えていなかった杏寿郎は体をビクリと震わせ、苦しげにの瞳を覗き込む。
「は、離しなさい。欲を吐き出してしまいたくなるだろう?そこまで今日するつもりは」
「い、嫌です!私だけ気持ちよくなるのは嫌です!杏寿郎君にも……気持ちよくなってほしい。でも、どうすればいいのか分からないので……教えてください」