第14章 誰が2番?
「第3回 鬼殺隊式柱相撲大会を始めるぞ!」
月日は流れ朱莉が生まれてから3年が経過した。
その朱莉は母であるの膝の上に座り、高らかに仲間たちへ語りかける父である杏寿郎をキョトンと見上げている。
「朱莉ちゃん、今から皆さんとお相撲大会をするんです。実は1年前もしていて、朱莉ちゃんも見ていましたよ。お父さんもお母さんも頑張るので応援してくださいね」
「おすもうたいかい?うん、お父さんとお母さん応援してる!」
何かは理解していないものの、父と母が頑張るのならばと朱莉はキュッと小さな手を握り締め応援準備を整えた。
「ありがとうございます。では試合相手を決めに行くので、一緒に行きましょうか」
頷く朱莉の手を取り、やけに盛り上がっている仲間たちの輪の中へと歩を進める。
「今回も試合相手は平等にあみだくじで決めるぞ!朱莉、お父さんの試合相手は君が選んでくれ!これは重大な任務だ、頼めるか?」
ピラリと差し出された紙には4つの線が引かれている。
てっきり名前が書かれているものだと思っていた朱莉は首を傾げて皆を見回した。
「朱莉ィ、この4つの線の中から好きなモン選べ。下に他の奴の名前書かれてっから、選んだ線の先に繋がってる奴と父ちゃんが試合すんだ。分かったかァ?」