第6章 第26章 月と太陽 1873ページより
惚気たっぷりの会話を笑顔で繰り広げている2人を天元は半目で……門下生たちは顔を赤くしたり半目であったり……様々な反応を示している。
「な、言ったろ?基本的に煉獄は姫さんに甘々だが、姫さんも姫さんで煉獄大好きだから天然の惚気合いなんて日常茶飯事だ。稽古の時と雰囲気全く違って驚いたか?」
「驚きました。俺、師範代舐めてかかって一瞬で一本取られたんですけど、あの時の顔とか雰囲気とか……鬼気迫るものだったので。でも、写真に写ってる顔とか稽古以外の雰囲気見てると、惚気合ってる方がしっくりくる……ような気がします」
「既に舐めてかかってたのかよ……死線くぐり抜けてる元柱相手に度胸あんな。ま、普段はあんな感じなんで煉獄がヤキモチ焼かねぇ程度に仲良くしてやってくれ!」
そう言って天元はニカッと笑い、未だに幸せそうな笑顔で写真を見ている2人を現実世界に呼び戻すため、この場にいる者を代表して動き出した。
「どれどれ!ブフッ!姫さん思い切ったなぁ!こっちの写真と派手に違うじゃねぇか!え……てかこれ玄関に飾るのか?お前らどう思う?これ玄関に飾ってたら驚かねぇ?」
鬼殺隊最強を謳われた柱たちの穏やかな笑顔の写真を見て、変な顔をして写っている写真もあると言われれば気になるようで、見るように促してくれた天元の言葉を皮切りに、門下生たちがワラワラと3人の周りに集まって行った。