第3章 ラブ・エモーション【沖矢昴】*
苦痛の表情を顔に滲ませながら、
昴さんが私の頭を大きな両手で掴む。
「ああっ、あ、だめ、うごいちゃ…だめ、っ!!
すばる、さん…、待っ……て!!」
「待たない、……もっと、と言ったのは……っはぁ、
君の……っ!方だ……!!」
本能のままに突かれた子宮は、奥の奥まで昴さんでいっぱいになる。
速まる律動に、もう限界が近いのだとぼやけた頭でも分かった。
「あ、…っあぁ……僕も…、イキそうだ……っ!」
「〜〜〜っっ!!!あ、あ、ぁ……!!」
ビクン、ビクン、と膣のナカで昴さんが震えている。
抱きしめ合う2人の息が重なると、触れるだけの優しいキスを
何度も、何度も繰り返した。
ずる、と名残惜しそうに自身を引き抜くと、
ふぅーっと大きな息を吐く。
「………さぁ、ルナさん、一緒に汗を流しましょうか」
「え、え、??」
私のおでこにキスをすると、
昴さんが私の身体を抱き上げてどこかへ向かう。
「今宵は、まだ明けていませんから……」
怪しげにそう言うと、ニコっと笑った。
fin.
→Next page あとがき