第5章 NO 3
ぎゅっと私は目を閉じる
「ふぅ・・・わかった」
友達と思い混んでいたけど
ホントはそうじゃなかったこと
"みんな言ってたよ"
クスクスと嫌な笑い声が蘇ってくる
"本当に自分が友達とかって思ってたのかな"
ひそひそと聞こえてくる声
そっか
私には・・・・
「友達がいないんだって実感した、信頼できる人がいないんだって」
家族とも格の差があった
"お姉ちゃんはしっかりしてるのにどうしてあんたは!"
私はお姉ちゃんみたいに出来のいい子じゃないよ
親もわかってくれなかった
「家にいるのも苦しいし、だからといって出ていく勇気もない、寧ろ迷惑になっちゃうしね」
確かに私は善いことばかりしてきた訳ではない
意地悪も悪口もいったこともある他の人もあるはず
それなのに・・・
「こんなことばっかり・・・呆れるよ自分に」
ボロボロ溢れてくる涙
拭うけど追いつかない
黒「ありがとうさとみさん」
「え?」
黒「頑張って言ってくれてありがとうございます。」
火「・・・ご、ごめん俺さっき強く言いすぎたし、お前もつらかったんだよな」
どうしてだろう
こんなにも心が
「熱いよっ・・・胸が熱い(泣)」
込み上げてくる涙と熱いくらいの温かさ
黒「これで」
火・黒「仲間です/だ!」