第3章 契り
「やだやだ言いつつ締めてんのは何?そういうプレイ?
感じてるの認めたくないの?」
「ひっ、やめっ、んんんッ」
「あ、イッちゃった?
ほんとここ弱いよねぇ、奥を少しグリグリしてあげるだけですーぐイッちゃう。
ほら、分かる?気持ち良くて子宮口下がって来てるの」
「や、なに」
「このままナカに出したら、僕の子孕むかな?」
「っ、やだ!ねぇ、辞めてよ!?お願いだから外に出して」
グチュグチュと先程よりも大きく水音が立つ。
肌がぶつかる音も激しさを増し、五条の言葉が本気なのではと思わせるには十分だ。
「やだね。ッん」
「ひゃあっ……」
ドクドクとナカに熱いモノが吐き出される感覚がする。
最悪。
ナカに出された。
子供出来ちゃったらどうしよう。
今後のことが不安で、怖くて、涙がポロポロと零れ落ちる。
これからどうしたら良いんだろうか。
「このまま終わると思うなよ」
グルリと身体を反転させられ、気がつけば四つん這いにさせられている。
抵抗する間もなく埋められる五条自身に、身体が震える。
「っ、はぁぁっ、っ……」
「後ろから突かれるの好きだったよね、さっきよりも奥まで届くでしょ。
ほら、コツコツ奥に当たってるの分かる?」
「んんんっ、やぁっ、やめ」
ヌチュヌチュとさっき出された精液が溢れる感じがする。
イッたばかりの敏感な身体には強過ぎる刺激に、膝がガクガクと揺れる。
シーツをギュッと握った指先は、力を入れ過ぎて少し白くなっている。
「……覚えてる?この背中の傷、僕がつけたんだよ。
真白を傷つけた呪霊にムカついて少し呪力を込め過ぎて暴発した。
護るつもりだったのに僕がお前を傷つけた」
「あんっ、あっ、まっ、休憩、休憩したいっ」
「もうこれ以上お前を傷つけたくなくて、僕が囲うことにした。
恋人だって言い張ってお前をこっち側に引き入れて、お前の気持ちを考えずに僕の傍に縛り付けた」
グチュグチュと蜜口から精液と混ざった白い愛液が溢れるのが分かる。
太腿を伝い、こそばゆい。
「僕の隣で笑うお前が好きだったんだよ。
ずっと拒絶されんのが怖くて言えなかった、離れたらどうしようって思ってた。
好き。好きだ、真白。
戻って来て」
ポツリと背中が濡れた。
何度も、何度も、水滴が落ちる。
これはきっと……。