第4章 くどく【トリエル】
トリエルは、ベッドわきによりそって、
ほんをよんでいる。
PLAYERはおもいまぶたをこすった。
トリエルのソデをひっぱった。
PLAYERはムニャムニャと
トリエルをくどいた。
トリエルはどくしょをちゅうだんした。
「まあ、まだわたしをくどいてくれるの?
ふふっ。ありがとう」
「でも、あなたもそろそろ
10さいなんだから、
もうちょっと
おやばなれしないといけないわ」
「・・・」
「そんなにさみしそうなかお
しないでちょうだい?」
「こうしてごほんを
よみきかせてあげられるのも、
あとなんねんかしらね・・・
もしかしたら、
ことしじゅうにおわるかもしれないわね」
「そうね。
あなたがはなれてしまうことをかんがえたら、
やっぱりわたしもさみしいわ」
「わが子のせいちょうをねがってるくせに、
ほんとうは『このままでいい』なんて
おもってしまうなんて。
わたしったら、ぜいたくね」
ZZZZ・・・。
「あら、もうねちゃったの?」
「しかたないわね。
ごほんのつづきはまたあしたにしましょう」
「おやすみなさい。
いいゆめみてね・・・」