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木洩れ日の休息・短編集【刀剣乱舞/R18】

第27章 ○○しないと出れない部屋(後家さに)※R18裏


「なんで??人の姿にならないの??あたしじゃ駄目なの…」

「まだ早すぎたって事じゃない…?諦めていいよ」

「でもまた探さないと…後家兼光を…」

その会話を最後にボクは意識のないフリではなくて、意識を失ってた…。


もう一度目が覚めて、気が付くと辺りには使えそうな物、使えない物、色んな物が混ざって捨てられていた…。

付喪神であるボクの事に気が付いたそこに捨てられた物達の魂が直接話しかけてきて…。

〈もしもし…新人くん…だいじょうぶ…??〉

〈キミ達は…どうしてここに居るの…?〉

〈逃げたいけど…逃げれない…、みんなと一緒に居ると決めたから…〉

〈そっか…仲間だから…離れられないんだ…ボクにも仲間が居たはずなんだけど…思い出せないな…〉

〈新人くんは行くべき場所があるだね…いいよ…ここに居る"みんなの力"を使って…〉

〈でもそんな事をしたらキミ達が…〉

〈みんなと一緒に居れるだけでいいから…最後の力…これで逃げて欲しい…お願い…〉

〈……ありがとう、名前の無いキミ達…忘れないから〉

微力な…それは非常に弱い力でも…刀の姿から幼い人の姿になっていた…。


そして…ボクは呼ばれる…懐かしい気配を感じる方へ…
走って…走って…少しでも遠くへ…
透明な壁の前まで来て…少し沸いた興味本位でその透明な壁に触れたところ…身体中に強い電気が走り…意識がプツリと途切れた…。

次に意識が戻った時には人の姿ではなく刀の姿のボクを抱きかかえ込みながら愛おしいそうに見つめる視線と笑顔がそこにあった…
ボクはその時に…香澄に一目で恋に落ちた…。

ここに来れたのも、…あの時に名前のないキミ達が力をくれたから…
ボクは忘れないから……

香澄の事をボクの全てかけて愛すると誓った…。

何度も言うよ……

"だってボクは香澄だけの愛の戦士なんだからね"



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