第25章 ふたつの恋のシグナル(薬さにメイン)後編・その1※R18裏
バスタオルで軽く身体を拭くとバスローブを羽織り床に脱ぎ散らかした下着を手に取り履くと、まだ目を覚ましていない須美佳へ近づき、ベッドの縁に座ってゆっくり髪を撫でる…
さっきまでの事実が夢じゃなく現実味を帯びて笑みが溢れてしまいそうで…一人占め出来る贅沢をひそかに楽しんでいた。
暫くして須美佳の体が身動ぎ、閉じていた瞳がパチッと開き…薬研と視線が合う。
「……薬研くん……??」
「少し無理させた…ごめんな…大丈夫か…??」
「……いえ、あの…大丈夫です…///」
「お風呂行くか??
入れる準備はもうしてる」
薬研の問いかけにシーツを握りしめて須美佳は身体を起こすと
「……入りたいですが」
「どうした??」
「立ち上がれません……足に力がはいらなくて……ひゃ!?」
「だったら俺が連れて行ったらいいんだな??」
そう言ってシーツと共に須美佳の身体を抱き上げて浴室へと歩みを進めていく。
「……重くないですか??」
「…大した事ないぜ?
それより大丈夫なのか…?」
「……へっ?何がですか??」
「……ナカに残ってるやつ、自分で掻き出せるか??」
「………あっ!……///…えっ……その」
「……なにも考えてなかったんだな?
そのままじゃ気持ち悪いだろ?
俺が掻き出そうか…」
「………ヤ…ダ…って言っても」
「拒否はさせないけどな」
シーツで顔を隠しながら「……うぅ…///……優しくして下さい」小さな声でぼそりと呟くと。
その言葉を聞きながらにやりと笑い「あぁ…そのつもりだ…」と須美佳の耳元で囁くように返した…二人の姿はそのまま浴室に向かい
「…足開いてくれよ、須美佳」
「……んッ、あっ、……薬研くん///」
浴室から聞こえてきた二人の会話はこの最初だけで途切れると…甘く喘ぐ声が響きかえってくるだけで…そして暫くの間帰ってくる事はなかった。
~後編・その1終わり~