第25章 ふたつの恋のシグナル(薬さにメイン)後編・その1※R18裏
12月24日
11時ごろに居間に向かうとテーブルには[献立:チキンとしめじのホイル焼き・きんぴらごぼう・温野菜サラダ・油揚げのお味噌汁・ご飯]がもう準備されていた。
「よく寝れましたか??」
「運動が適度に出来たので疲れてたみたいでよく寝れました」
『絵から離れるのちょっとイヤだったけどいい気分転換になったよ』
「はぁ…本当に貴方は物理的に離さないと駄目なんですね…よく分かりました」
「薬研は聞かなくても大丈夫そうですね?」
「まぁな、普段運動してるからこれぐらいは大丈夫だな」
「秦さん…如月さん…
今日か明日ぐらいにはもう描き終わってもおかしくないと僕は思ってますので気を引き締めて下さいね、二人ともやれば出来ますよ」
「はい…頑張ります…」
『じゃあ水彩画をお昼で終わらせるぐらいに思っておかないと…絶対終わらせる!』
そう言うと各々に意気込みを入れながらご飯を食べ始めてた。
朝と昼兼用で量が抑えられてあるのであっという間に食べ終わると4人はアトリエに向かって歩き出した。
そしていつもの分岐点で二手に別れる。
***
須美佳と薬研はアトリエへ向かいすぐに部屋の中へ入り、油絵の描くキャンバスをイーゼルスタンドに立て掛けて側には木炭を準備する須美佳。
その様子をモデルの時に使用している椅子に座って薬研は待っていた。
水彩画の時もそうだがモデルは待つのが役割で無知な自分が手を出すべきではないと思っての行動だった。
そして準備が終わり須美佳の手が止まる、いざ油絵を描き始めようとするが問題が…。
須美佳は一人っ子で男性の免疫がなく…裸を見るとなると相当な覚悟がいる訳で…。
「薬研くん、少し待って下さいね…」
ふぅーと息を吸って吐いてを繰り返しながら落ち着くのを待ては居るが一向に始まる気配がなく…薬研がある提案をする。