第6章 かくれんぼ・前編(薬さに)※R18裏
学業だけだと息抜きが出来ないから放課後はかくれんぼをするのが日課で。
今日のかくれんぼのメンバーは今剣と秋田と五虎退でする事に。
鬼は秋田、隠れるのは今剣、五虎退、私。
隠れる場所を探す。
(どこか見つかりにくい場所ないかな…
隠れるところが一緒だと見つかる可能性が高くて…迷うな)
最初に見つかった人は罰ゲームで掃除当番1週間代わらないと駄目だから負けたくない。
(女子が隠れても分からない場所…
…男子トイレ?個室トイレだったら
万が一、男の子が入ってきても大丈夫だよね?
内側から鍵かけれるし!それで行こう!!)
隠れる範囲は一つの校舎だけと決めている、その中でもなるべく人気がないだろう男子トイレに向かい、扉を開けて誰も居ない事を確認して個室のトイレに入る。
(もうそろそろ探しに来る頃だろうか…待つのも退屈だったりする…)
そう思っていると人の足音と男子トイレの扉が開く音がする。
(……早く立ち去って、お願い気付かないで…)
個室のドアをノックされて心臓が跳ねる。
「おーい、誰か入ってるのか?
気分悪くないか…大丈夫か?」
(この声は薬研だ…心配してる…どうしょうかな…)
『心配しないで大丈夫…』
「その声………って、香澄!?
こんなところで何やってるんだ」
出来るだけ自分が出せる低い声で対応するが…声で薬研にバレてしまった…。
『見逃して…お願いっ!』
「そいつは無理な頼みだな…出てこいよ…香澄?」
『やだっ!!』
(こんなに騒いでたら隠れてるところをバレちゃうし…バレる自信がないからここを選んだのに…)
個室トイレのドアを開けて薬研の腕を引き中に招き入れ鍵を閉める。