第20章 恋から愛に変わる時に…・後編(宗さに)※R18裏
『……ッ、へぇ!?……ぅぅ…』
「とりあえず、貴方に選択肢を与えますね?
①今の会社を辞めて僕の会社で働く
②この指輪を身に付ける
③昨日の行動を今から全部やり直す
④これまで上げた事を全てやる
どれがいいですか??」
『……拒否権はないの??』
「覚えていない方が悪いですよね??」
『……指輪って何??』
「…虫よけの(婚約)指輪ですね」
宗三は小さい四角い箱から小ぶりのダイヤモンドが光る指輪を見せられる。
『こんなのいつの間に…』
「会えない間に…貴方は本当に無自覚に人(男)を惹き付けるんですよね」
『……あっ、うん、ゴメンね…』
「ちなみに僕のおすすめは④ですけどね」
『……待ってって言っても待ってくれないよね??』
「そうですね、10秒数える間に決めて下さい」
『それはズルい…』
「1…2…3…4…5、はい時間切れです」
『嘘っ!?5秒しか待ってくれてないの…』
「それまでいっぱい待ってるんですけどね
貴方を独占させて…僕に守らせて下さい…
この先もずっと…」
『……少しずつじゃダメなんだよね…④かな…』
「意外ですね、断られると思ったんですが…」
『指輪付けてくれる??』
香澄は左手を差し出すと薬指に指輪をはめる宗三。
「……もう逃げられませんよ」
『逃がす気ない癖に……、
どんな宗三でもあたしは好きなの……』
「昨日の貴方の熱烈な告白を思い出してしまうと……もっと言って欲しいと思ってしまいますね…」
『んんっ……、宗三が思い出せて』
惹かれあうように唇を重ねると二人の間に生まれた感情はいつまでも変わらない"愛してる"の証。