第16章 ○○しないと出れない部屋(小竜さに)※R18裏
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香澄の着衣は着て帰れる状態ではなく、小竜は自身のシャツを香澄に着せて、その上からマントを羽織らせて小竜は香澄を抱き上げると出れない部屋をあとにして本丸の香澄の部屋へと歩みを進める…。
暫くして香澄が目を覚ますと…心配そうに見守る小竜が居る。
『……景光くん、ここは??』
「キミの部屋だよ、大丈夫??」
『……あの、あと私……恥ずかしい…
穴があったら入りたい…』
「あのさ…今日じゃなくて大丈夫なんだけど、
教えて貰いたいところがあるんだけど…」
『私に教えて貰いたい事って何??』
「キミのお父さんが眠ってる墓前に…亡くなった時に約束したんだ…
どんな事があっても側で守ると…あの時は主としてのキミを守るだったけど…
主としてじゃなく…生涯の伴侶として香澄を守りたいって報告をしたいんだ」
『景光くん…私も一緒に行きたい…
連れて行ってくれる…?』
「勿論…香澄、愛してる…」
『私も…景光の事を愛してるよ…』
惹かれるように口付けをし、互いに微笑み合うと穏やか時間が末永く続きますようにと願う…。
お父さんが亡くなって、何も残せなかったと
悲しんでいるだろうか…?
でも私には残されたものがあった…審神者として道しるべにあったから…そして愛する人と
出会えたよ…大切にするね、ありがとうお父さん。