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ひと匙だけじゃ物足りない

第2章 お風呂


「体見られるのが恥ずかしいのはわかるけド、もう意味無くなイ?」
「ヒャッ!?ちょっっ、急に抱き寄せないで…」
「フフ、ごめんごめン。びっくりしちゃったネ」

那乃花ちゃんは恥ずかしがり屋さんだからねー、と少し馬鹿にしたように言いながら私の胸の下に手を回す。
かなり密着しちゃってるから彼の息が耳とか首にかかって擽ったいしなんかお尻に硬いの当たってるし、とにかく色々やばい。

「それよりほラ、見て?こことか濡れて透けちゃってるかラ…意味無いでショ?」
「あっ…!!」

ぎゅ、と指で摘まれた胸の先に視線を落とすと確かに、彼の言う通り白いバスタオルが透けてしまって暗めのピンク色が浮き出てしまっていた。何だか直よりも際どさが増している様な気がして慌てて隠そうとするが夏目くんの手で止められてしまった。

「なんか、何も着てないのより際どいよネ。あ、指で触ってたらもっと主張してきタ」
「んっ、ああっ!!♡おふろでそういうの、やめっ!」
「お風呂だからやらしい声響いちゃうネ?カワイイ」

布越しに先端を爪で軽く引っかかれて思わず腰が緩く動いてしまう。声も響くからできるだけ抑えたいのになかなか我慢も聞かないし。
すっかり体が思うようにならなくて、彼にされるがまま。頭がふわふわしてきた、そう思った時彼があっ、と声を上げる。

「そうダ、いいこと思いついタ。那乃花ちゃん体洗ってあげるヨ」
「え、それはちょっと…」
「ほんとニ?さっき触ったのはここだけだったしもっと別の所とか、触って欲しかったんじゃなイ?」

耳元で甘ったるい声で囁きながら太ももの内側あたりを撫でてくる。ゆったりとしたじれったい動きに思わず彼の撫でる手を強めに太ももで挟んでしまって恥ずか死にそうになった。
それで彼にね??と同意を求められたらもう頷くしかなくなってびしょびしょにしたバスタオルを巻きながら湯船から出た。

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