第9章 伝授
「んで?」
「んで?って、なんだよ」
「なんで、テンションが高かったのか、
それを言ってくれないとわかんないよ」
「あ、それはね?」
俺が、『おやすみ、ちゃん』
て言ったら
「言ったら?」
『おやすみなさい、”翔さん”、って!!』
そう、昨日帰りに翔さんと呼んでもらえた俺。
それがバカみたいに嬉しかった。
それを楽屋で皆に報告中。
「翔さん」※智
「あー、そんな低くないでしょ」
リーダーと相葉くんが遊んでる。
「翔さん」※智
「もうちょい低くない?」
「こう?翔さん」※智
「お、いいねぇー」
「よくないだろ」
つい反応して突っ込んだら、松潤に
すごい冷たい目をされた。
「翔さん、女みたいにベタぼれだね」
「あ、うん・・・だよね」
「気持ち悪いですよ」
ニノは爽やかにグサッとくるから
心が折れそう、というか、
割れそうになるよ。