第5章 報告
うるさい二人をほおって
松潤と珍しく起きているリーダーに
相談的なものをすることにした。
「告白はね、まだしないつもりなの」
「うん。それは正しいだろうな」
「やっぱり?」
「うん」
「翔ちゃんさー」
「ん?」
大野さんが頬杖をつきながら
フニャッと言った。
その眼は、開いているのか
閉じているのかわからなかったけど
口許は笑っていたし開いていた。
「自信が足りないんだよね~
きっとカンペさんが翔ちゃんを
好きになったら、グイグイ行くな~」
そんなことを可愛い顔して言われた。
松潤もそれに乗っかった。
「相手を落とすしかないって。
とにかく頑張って、気持ち伝える前に
カンペさんに振り向いてもらわないと。
なんならコクられるつもりでいけば
翔さんの場合大丈夫じゃないの?」
なんだか、その言葉が妙に
合っていたりして、心見られた気がした。
そりゃ、不安だよ?
色々不安はあるよ?
でも、やっぱりコクって振られるより
可能性作ってからの方がいいのか。
「さすがだね」
「だろ?」
「ふふふ。頑張ってね~」
「ありがとうございました、師匠」
俺が頭を下げた時点でも
隣でギャーギャー叫んでいた二人がいた。
「なんであんたはすぐ俺に触れるの!」
「えー好きなくせに~」
「気持ち悪い」
「ヒャヒャヒャ」