第41章 youth 【準番外編】
そのとき
「… レイ」
突然後ろから抱きすくめられた。
「っあ…傑」
顔だけ振り向くと優しい笑顔の夏油がいて、
脚の間にすっぽりと体が埋まる。
幸せに包まれながら一緒に花火を見上げる。
「……傑…大好き…」
無意識についそう呟いてしまう。
ギュッと腕の力が強まって、
顕になっているレイの肩や首元に何度もキスが落ちてきた。
くすぐったくて、幸せで、
思わず笑ってしまう。
「ふふっ…傑ちょとっ…
花火を見なよ…」
「ん…花火なんかより君の方が綺麗だよ…
ずっと見ていられるくらいに…」
「っ…!」
顔だけ捩った瞬間、唇を塞がれた。
そんな2人の様子を
五条は刹那げに笑って見つめていた。