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walking proud~呪術廻戦~R18~

第41章 youth 【準番外編】



時が止まったように
呼吸を忘れていたかのように
固まっていた2人が同時に目を逸らした。


今更気がついたように花火を見上げる。


「・・・綺麗だね」


「うん…すげーな…」


夜空一面に、何度も何度も大きな花が咲いていく。


「ずっとこのまま…時が止まっていればいいのに…」



「うん……なぁ… レイ…」


「…ん?」



レイがこちらを向いた。




あぁ…やっぱ綺麗だな…

月や花火のおかげじゃない


君の心の中が

あまりにも綺麗で

あまりにも……





「……ーーきだよ…」





小さく呟くように言った言葉は
当然、けたたましい花火の音に掻き消されていた。




「へ?ごめん、聞こえなかったよ、
…もう一度言って?」



「……なんでもないよ」



「…え?」



少し苦しげに細まった蒼眼はまた花火を見上げだした。
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