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walking proud~呪術廻戦~R18~

第40章 scene ■




「悟にずっと、言えてなかったことがあるの…」



「うん?なに?」



レイは、まっすぐと碧眼を見つめて
少しはにかんだ。








「あのとき、
私を引き止めてくれて、ありがとう」







五条の目が見開かれる。






心の中で

認めてしまった。




その言葉を、

ずっと聞きたかったのだと。





何も言えなくなって、
ただ抱き締めた。




嘘でもいいから肯定してほしかった、

たった1人のその存在を。







「ふ…今日はよく抱きつくね」


「…ん。」



レイは、胸もとの銀髪に目を細める。




「ね、さっきの続きだけど…」




"僕も、レイが女神様に見えた時って、その日のことだよ"

"…えっ…"

"僕とレイ、同じ日のこと言ってたみたいだね"

"そう…みたいね…"




「それって、あの夏の日…だよね。
ふふっ…懐かしいなぁ…」



「うん。ふっ…」




五条もくすくすと笑いながら仰向けになり天井を見上げる。

あの時の夜空が
鮮明に蘇ってくる感じがした。
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