第40章 scene ■
「………な…な…なにやってるわけ…」
驚愕の表情のまま小さく言った五条にレイは笑った。
「ははっ…なにって…もう。」
「……ばか…」
さぞ当たり前かのようなレイの微笑みに五条は脱力してしまった。
ありえん…
はじめてこんなことされた…
どういう感情を抱いていいのか分からない。
嬉しすぎて幸せとかだけじゃなくて、
かなり複雑すぎる……
もしかしてレイは、今までこれが普通だったとか?
だとしたらアイツって……
などといろんなことを脳内に渦巻いていたら
レイがゴロンと横に転がってきた。