第40章 scene ■
悟…泣きそうな顔になってる…
いつもカッコイイのに、
私の前でだけ、こんなふうに弱々しくなって
かわいくなる…
もっと悦くしたい…
見たい…その顔…
みんなは知らない。
全然最強らしくない、この悟の表情。
「っ…!…は…やばいっ…て、もうっ…離しっ…」
「…ん……む…」
「こらぁ、レイっ……ん…っ」
「じっとしててよ…」
「…っ……」
突然顔を上げたかと思えば真剣な表情で言われ、五条の鼓動が大きく波打った。
「…あ……はい…。」
「よろしい」
ジュルッ
チュパ…
「あっ……んん… レイっ…」
さっき出したばっかなのにもうやばい…
レイの頭を震える手で髪ごと掴む。
しかしその手をレイに掴まれ、ギュッと頭の上に縫い付けられた。