第40章 scene ■
タクシーの運転手は実に奇妙すぎる3名をバックミラーでチラチラ確認しながら冷や汗を流している。
「あっ、運転手さん、ここらへんで大丈夫ですっ」
「あん、もー着いちゃったぁ〜
もっとギュッてしてたぁい…」
「こらこらちょっと、悟ってば降りてよ!」
「んんん〜…」
「とっとと降りやがれこの〇〇〇〇男っ!」
どがっ!
「うほっ……っえ?今僕蹴ったのレイ?♡」
「おいらだ。」
「うっそ!さいってぇ!」
「うっせぇ変態っ!
あ、やべ、1ミリも触れないとか言っときながら触れちまった…」
「ううぅ〜…
レイだけが僕に何をしても許される存在なのにぃ」
五条が転がり出る形で、全員タクシーから無事出ることが出来た。