第39章 dignity ■
頬にキスをし、耳にキスをし、低く囁く。
「僕の機嫌…責任取って直そうね…レイちゃん」
五条はベッドサイドの引き出しからゴムを取り出し装着した。
「っん…はぁ…はぁ…ごめ、悟…」
肩で息をしながら、両手を伸ばしてくるレイに覆いかぶさり、その腕を首に巻き付ける。
「ホント…かわいすぎ…ズルいよ…」
レイはずるい…
昔っから本当に…
僕をここまで狂わせる…
おかしくさせる…
なんでも許したくなる。
なんでもしてやりたくなる。
正気が保てなくなりそうなくらいに…
僕を溺れさせる…最強の姫…
唇をペロリと舐め、舌を捩じ込ませながら、レイの太ももを大きく割る。
もう限界を超えていた五条は、一気に奥まで挿入した。
「んぁあああっ!!っ…あっあんぅ…っ!」
「ごめっ… レイっ…平気?」
余裕のない五条の声と表情に、なんとか頷く。
湿ったレイの前髪を退かして額にキスをし、ゆるゆると律動を始めた。
「っく…やば……」
「あっ…あぁ…っ…」
あまりの濡れ具合と締め付けに、元々限界まで耐えていた五条から苦痛に満ちたような吐息が漏れる。
徐々に律動が速くなっていく。