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walking proud~呪術廻戦~R18~

第39章 dignity ■


「珍しいよね、恵が僕に稽古頼むなんて。
悠仁に追い越されて焦ったー?」

「……まぁ、背に腹はかえられませんから。」

「そんなに嫌〜?僕に頼るの。」


呆れたように言いながら五条は頭を搔く。


「恵はさぁ、実力もポテンシャルも悠仁と遜色ないと思ってんだよね。あとは意識の問題だと思うよ?
恵…本気の出し方知らないでしょ?」


「はあ?俺が本気でやってないって言うんですか?」

伏黒は鋭く五条を睨んだ。
五条は何食わぬ顔で伏黒を見下ろしている。

「やってないんじゃなくてできてないんだよ。
例えばさあ、この前の野球。なんで送りバントしたの。自分がアウトになっても野薔薇の塁を進めたかった?それはご立派。
でも悠仁や僕なら常にホームランを狙う。
…バントが悪いって言ってんじゃないよ?野球は団体競技。それぞれに役割があるからね。でも呪術師はあくまで個人競技。」


「…他の術師との連携は大事でしょ。」



「まぁねっ。でも周りに味方が何人いようと……」



五条は言いながら伏黒の前へしゃがみ込んだ。
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