第38章 voyage ■
「大丈夫……優しくするね…
僕に全部任せて…」
そう告げて、首筋に舌を這わせながら、ゆっくりと先端を差し込んでいく。
「んっ…」
「力抜いて…」
ズズっと半分まで入ったところで、レイが小さく悲鳴をあげた。
「……痛い?」
「…ん…少し…っ…」
「ごめん、あと…ちょっとなんだ…」
震えている唇を啄むように何度も口に含みながら、ゆっくりと奥まで侵入させていく。
「っあ…んん……」
「く……凄い締め付け…っ…
でも全部入った……動くよ…」
ギュっと抱き締めながら、ゆるゆると律動を開始する。
凄まじい締め付けで絡んでくるナカのヒダが逃すまいとするように包み込んできて、五条の息が荒くなる。
「はっ……うぁ……すごい… レイ…っ」
「んっ…さと…るっ…」
徐々に動きを早め、奥までピストンすると、レイの喘ぎ声が大きくなる。
「…っ…痛い?…平気?」
「…あっ…んぁっ…うん…っ」
首筋に埋めていた五条の顔が上がり、レイの顔を包み込むように両端に肘をつく。
レイは揺さぶられながらも、ハッと息を飲んだ。
卑猥に歪んだ苦しげな五条の表情がなんとも官能的な色気を醸し出していて、その細まった碧眼で見つめられるだけでキュッと子宮が疼いてしまった。
それに気がついたように五条がうっと呻き声を上げる。
「っ…ダメ、レイ…っ…
僕耐えきれなく…っ…なるからっ…」
「んあっ…悟っ…耐えなくてっ…いいっ」
最奥に何度も突き刺さり、レイは必死に受け止めるように五条の首に強く腕を絡める。
「っは…ぁ…優しくできなくっ…なる…」
「しなくてい…っよ……だって…
全部忘れされるくらいに…っ…抱いてっ…」
その瞬間、律動が一気に早くなり、最奥まで激しく突き上げる。
肌をうちつけ合う音と激しく上下する互いの体をギュっと密着させる。