第38章 voyage ■
「いぁあっ!ほんとっにっ…あぁっ、だめぇっ…」
「ん…奉仕させてよ… レイはお姫様じゃん…」
ピチャ、ジュルル、と艶かしい音が鳴り響き、レイの叫ぶような喘ぎ声が大きくなる。
「ああっ…んっ…やめっ…」
五条の頭を髪ごとくしゃりと両手で掴む。
痙攣し始めるレイの体がビクンっと大きくしなり、ひゅっと息を飲む音が聞こえた。
五条が気がついたようにジュッと蕾を吸うと、レイのうめき声と共に、しゅっと蜜が溢れ出た。
五条の頭を掴む手が緩まり、バタリとベッドに沈んだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
肩で息をし、完全に脱力しているレイを口角を上げて見下ろす。
「お姫様…もうギブアップ?」
そう言いながらも、蕾をわざとキュキュッと悪戯に擦った。
「ああっ!!やっ…あっ!っ!」
顔をゆがめ、ビクビクっと震えて五条を睨むレイ。
五条は笑いながらギュっと抱き締めた。
「くそかわいい……」
「はぁ…はぁ…バカっ…ぁ…」
そんな彼女の頭を撫でながら、耳元に口を寄せる。
「……ここからが本番だよ?
覚悟はいいー?… レイ」
荒い息を吐きながら、レイが頷くと、ニッコリ笑って五条がコンドームを取り出した。
歯でビリッと破いてそれを取りだし装着する。
久しぶりすぎるこのような状況に、レイの鼓動がどくどくとうるさいくらいに波打ってきた。
「…あ…の…悟っ…」
「ん?なに?」
「なんか……」
口ごもるレイに覆いかぶさり、頭を撫でながら軽くキスをする。
「…怖いの?」
ギュッと目を瞑って小さく頷くレイのその初々しい姿に、五条はドキリと心臓を射抜かれる感覚がした。
そもそも、ずっと心のどこかで待ち望んでいたこの状況に、あらゆる感情の昂りが押し寄せ目眩すら引き起こしそうになる。