第37章 nightmare
白雪姫のページでふと手が止まった。
Someday my prince will come. Someday we’ll meet again.
"いつか王子様がやって来る。いつの日かまた巡り会える。"
There’s nobody like him, anywhere at all.
"他に彼みたいな人はいないわ、全くどこにも。"
ハッと息を飲む。
なぜだか胸がチクチクと痛み出した。
もう本を閉じようとした時、
またシンデレラのページに戻った。
No matter how your heart is grieving, if you keep on believing, the dream that you wish will come true.
"どんなにあなたの心が悲しんでいても、信じ続けていればあなたの望む夢は叶うわ。"
I’ll always be with you. Forever.
"私はあなたと一緒にいるわ、永遠に。"
パタンと急いで本を閉じる。
「!!」
最後の本の裏側の表紙に書かれている、残酷な言葉が目に入ってしまった。
My dream wouldn’t be complete without you in it.
この意味は……っ…
レイはギュッと目を瞑り、バンッとテーブルに本を置いたまま急いで外に走った。