第33章 perplexity
そうだ、うっかりしてしまっていた。
レイも明日、クマとそれを見学に行く予定なのだ。
しかも、冥冥や歌姫にも会うことになる。
また硝子や伊地知のような反応をされるだろうかとか、それよりもっとヤバい反応をされるかもとか、とにかく会えることは嬉しくても正直不安しかない。
しかも夜蛾と伏黒、硝子と伊地知は五条に口止めされているから、本当に誰も知らないわけだ。
「や〜!にしても楽しみだねぇ!
虎杖悠仁のサプライズ大作戦!!
あ!どーせならレイも悠仁みたいなドッキリやる〜?」
五条のその言葉に急いで首を振る。
「もうドッキリはやらない!
普通にクマと一緒に挨拶をする!」
「どっちみち、フツーに出てっただけでももう相当なドッキリだと思うけどねぇ〜
みんな腰抜かして大変なことになるかもっ!
ふははっ」
確かにそうかもしれないけど…
と思いながらも、考えてみたら状況的にはまさに虎杖と同じだ。
死んだと思われていた者が突然、生きてました〜なんて現れるなんて…
「あー…でもなんか俺、すげー緊張してきたよ先生〜
そーだ!ねぇ!クマクマ!!
明日俺と一緒に登場してくんない?!」
「あぁん?なんでおいらが」
「いいじゃん頼むよ〜!
どうせクマのことも皆に紹介するわけだしさ!俺と一緒にドッキリやろっ!ねっ?!」
「……てめぇそれでも男か?
不安を紛らわす道具においらを使うんじゃねぇ」
「や、頼むよぉ〜!俺らもう親友だろー?!」
その言葉に何を触発されたのか、
クマはふてぶてしい態度をとりながらも
「…チッ、仕方ねーな」
承諾していた。