第27章 dependency ■ 【番外編】
「イク時は、ちゃんと言うんだよ。
わかった?」
唇を離されたかと思えば、有無を言わせぬような真剣な表情で言われ、レイはこくりと頷いた。
口角を上げた夏油がまた容赦のない手つきに変わる。
「いっいやぁっ…あぁあっ!」
「いやじゃないだろう、レイ。
それに君の体は私のものだから、好きにさせてもらうと言ったばかりだ」
激しさを増すその動きと、
おかしくなるくらいに与えられ続ける快感に、必死に呼吸をしながらバタバタと身を攀じる。
しかし夏油によって、両手首を頭上でまとめられ、入り込んでいる夏油の足によって大きく股が割られる。
「あぁあんんっ!!すぐるーーっだめぇーっ」
「意味の無い抵抗はやめるんだレイ。」
「あああ!いっいく!いいイクぅぅ傑!」
一際大きく身を跳ねらせ、
すぐに快楽の絶頂に達してしまった。
その官能的な表情を、目と鼻の先で夏油は真っ直ぐみつめている。
「ふ…いい子だね。
善がり狂いながらもきちんと言いつけを守って。」
「はぁ…はぁ…はぁ…傑っ…」
一生懸命に酸素を吸うその口をまた塞ぐ。
熱い舌が、艶めかしく口内を蹂躙していく。
奥から舌を絡め取り、吸われる。
飲み込みきれない唾液がレイの口の端から流れた。
ちゅぱ、と唇が解放され、優しく笑う夏油と目が合う。
そして、ひくついている蜜口へ、硬いものが押し当てられた。
「君のイク顔を見ただけで、
またこんなになってしまったよ…
さてこれは…どうしたらいい…?」
そんなの…決まってる…
早く入れてほしい…
しかしその言葉は、羞恥で喉の奥に詰まる。
「…ねぇ… レイ……」
ヌルヌルと割れ目を滑るそれによって
この先の快楽を想像し、煽られていく。
「…んっ、すぐ…すぐるっ…」
「んー?」
「…んぁっ…あっ…早くっ…」
「早く、なぁに?
言ってくれなきゃ分からないな…」
あからさまに残念そうな顔をする夏油にレイは目を潤ませる。