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walking proud~呪術廻戦~R18~

第25章 splinter



今日は高専を出ていく日だ。

すなわち、卒業の日。



五条は、レイの部屋の引き出しにあったものを全て私物として引き取った。

元々は夏油の部屋に置いてあった夏油一家の絵や、レイと夏油の絵、ディズニーでの4人の写真、そして…アルバム。

恐る恐るそれを開いてみる。

まじまじとは見られない。

何気ない日常、ディズニー、夏休みに行った綺麗な海、クリスマスや初詣や、写メを現像したものもたくさんある。

どれも心底楽しそうな笑顔か、ふざけているところばかりだ。


五条はため息を吐いて目を細めた。

「眩しすぎるから、これ。」

そう呟きながら、バラバラと最後まで勢いよく捲り、閉じようとした時、ある写真が目に入って止まってしまった。


1番最後の場所にある写真…

それはディズニーで、レイと夏油のキスシーンを撮った後にレイが撮った、自分と夏油のツーショット。

肩を組んで、心底楽しそうに笑っている。

本来ならばこれを見ただけでにやけてしまうだろうが、今回ばかりは眉をひそめるしかなかった。


「…ん?」

その写真の後ろに、何かが重なっているのがチラと見える。

徐にツーショット写真をずらすと、
重なっていた写真の正体が現れた。


「…ふ…」

少し笑ってしまった。

レイと夏油のキスシーン写真。


恥ずかしいからここに隠してたって?
別に今更だろ…



アルバムのポケットには、夏油と棗とレイとクマのプリクラが挟まっていた。
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