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walking proud~呪術廻戦~R18~

第24章 calamity


数週間が過ぎ、誰も彼のことは話題に出さなくなった。

まるで、初めからその存在はいなかったかのように。



しかし、


信じ難い現実はトドメを刺すようにやってきた。





ゴトッ
ドバー…


「っ!おいくま野郎!っざけんなっ
俺の完璧丁寧な報告書が台無しだ!!」


五条が報告書を書いている机の上で、クマがいちごミルクを飲んでいたのだが、突然そのいちごミルクのパックが落ち、報告書をびちょびちょにした。


「おまっ…んだよもぉ…
突然こんなとこで寝んじゃねぇよ」


普段から、突然電池が切れたかのようにコロリと眠りに落ちるクマだから、今叱っても意味が無い。
散々叱責するのは後にしようと思い、とりあえず報告書をつまみ上げ、同時にクマの腕を掴みあげる。


「……?……え?…」


軽い。
軽すぎる。異常に。


「……クマ?」


報告書を置き、両手でクマの脇を掴みあげる。

そして五条はみるみる目を見開いた。



「お…い……くま野郎…?」



そこにいたのはクマではなく、
ただのテディベアだった。



「…どうなってんの…?
まさか…… レイ…?」



今、レイは単独任務へ出かけているはず。

……クマがこうなっているということは…?





五条は急いでレイに電話をかけた。


電源が入っていないか、圏外だというアナウンスが流れるだけ。


「くそっ…あいつの任務先はどこだ?!」


夜蛾に電話をし、レイの居場所を確認する。

そして、パンダにクマを預けると、タクシーに乗り込んだ。


途中まで行ったところで術式で飛んで瞬間的に移動した。

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