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walking proud~呪術廻戦~R18~

第23章 cruelty


「……私…今…すごく…っ
ずるいことっ…してる……」


人の温もりが欲しくて
少しでも慰めが欲しくて…


「…してない」

「してる…」

「してない。だって、俺は……」



そう、俺はもうずっっと前から…



「…俺は……レイの…
空…なんだぞ…」






"心に余裕がある時に空を見上げるんじゃないよ?空を見るから心に余裕ができるんだよ。"

"空を見上げるとさー、全ては繋がってるって実感できるんだよね。空は何があってもどこへ行っても一緒にいてくれる。いつだって味方になってくれる"




「なぁ、レイ……俺…
あん時の言葉…一言一句、忘れてねーからな…」


レイの泣き声が大きくなった。


「いい…もっと泣け……
ずっと俺が…聞いててやる…」


震えている背中を撫で、頭を撫でる。


「…ずっと俺は…味方でいる。何があっても…
どこにいようと……ずっと一緒にいる…
また別の男が見つかっても…それでも俺は…
レイの、空でいる……」


寂しい時、悲しい時、辛い時、苦しい時…
楽しい時も、嬉しい時も、

ずっと、俺がそばで見てる。

その声を聞いてる。

その心を支える…



だから…





「生きてくれ。レイ。」






ヒュッと息を飲む音が聞こえ、嗚咽が止まった。



まだ小刻みに震えている、
その小さな体をゆっくりと離す。




そして、僅かに揺れているその唇にキスをした。




レイの閉じられた目からは
また涙が零れ落ち、頬に触れていた五条の指を濡らした。
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