第21章 residual ■
「いあっー!そ、そこはっ、もうっ……」
下の蕾を口に含まれ、限界だとばかりに首を振る。
しかし夏油はその弾け飛びそうになっているくらいに膨らんだそれを優しく舌で転がした。
「んぁぁあっ!……んんっ!」
反射的に、夏油の頭を両手で推し剥がそうとする。
それでも容赦のない動き。
レイは悲鳴のような喘ぎ声すら押し殺せなくなっていた。
「こらこら、そんなに声を出して…
抵抗までしていけない子だなぁ……」
「うっぅ…ごめ…なさ……でっ、でも…」
熱の篭った鋭い視線を向けられ、レイは懇願するような瞳で目を合わせる。
すると夏油は黒く微笑んでレイの手を頭上に上げた。
そしてたちまちタオルで拘束する。
レイはなにも抵抗できず、されるがままになってしまった。
けれど、嫌どころか、大好きな人に自分を好きにして欲しいという気持ちの方が勝っている。
夏油はレイに貪るようなキスを落としたあと、額をつけて、唇に指を滑らせながら言った。
「この口も…塞いでおいた方がいいかい?」
その意味を理解したレイは潤んだ目のままひとつ頷いた。
微笑みを含んだ夏油が、レイの口にタオルを巻いた。
手首も口も、結構な強さだ。
どちらも抵抗を奪われたレイを、上から舐めるように見下ろす夏油は目を細めた。
完全に加虐心が煽られてしまった。
「想像以上に…これは…やばいな……
ずっと眺めていられるくらいだ……」
「…っ…うぅ……」
夏油の顔がまたすぐに優しい笑みに変わった。
「もうこれで安心だね…」
そう言ってまた股に顔を埋め、下の愛撫を再開させた。
何度も暴れようと攀じるレイの腰と脚を押さえ付け、蜜口から溢れ出て止まらない愛液を全て舐めとるようにジュルジュルと音を鳴らして吸い上げる。
「全部舐めとってあげるね。
私は飲み込むのが得意だから…
それに…君のは美味しいから余裕だよ……」
レイは何度も何度も達した。
こんなに容赦ない彼は初めてだし、そしてこの拘束状態でされるがままになっていることにとてつもなく興奮もしていた。