第21章 residual ■
もう…無理だ…
意識を保つのが限界かもしれない、と思ったところでようやく唇を開放された。
「はぁ…はぁ…はぁ…ぁ…」
「ふふ…苦しいかい?」
眉をひそめて息を荒らげているレイを見ながら厭らしく口角を上げ、付着した唾液をペロリと舐めとる夏油。
「んっ…はぁ…ぁ…傑っ…あぁっ!!」
容赦なく腰を打ち付けられた。
何度もイかされたソコは、鋭敏な快感が全身を襲ってくる。
ずんずんと最奥を突かれる度に、ひっきりなしに声を上げてしまい、ついに夏油の手に口を塞がれた。
「んっ…っ…んっ、んっー、んっ……」
鼻から上手く息ができなくて苦しい。
でも…気持ちいい…
もっともっと犯してほしい…
もっともっと乱暴に抱いて欲しい…
そんなふうに思えてしまっていた。
「っは…… レイ…
すごく……いい……」
搾り取られそうになってしまい、夏油は急いで引き抜くと、また彼女を仰向けにして組み敷いた。
口を解放すると、苦しそうに肩で息をし、いまにも涙がこぼれ落ちそうなほど潤んだ目を向けてきた。
「…そんな顔をされるとますます犯したくなるよ……」
汗で張り付いた額の髪を退けてやると、レイは承諾するかのようにこくりと頷いた。
「声、我慢できそうかなー?」
「ん……む…り……」
夏油はふっと笑った。
そしてまた全身に舌を這わせ始める。
胸の突起に噛みつき、もう片方を揉みしだき、徐々に下がっていったかと思えばまた上がっていったり…
隅々まで、激しく貪るような愛撫だ。
それがあまりにも快感で、レイはそれだけで何度も達してしまった。
もう限界なくらいに体の感覚がおかしくなっていた。