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walking proud~呪術廻戦~R18~

第20章 curse


「ふふふふっっ…ははっ!」

レイは自室でアルバムを作っていた。


皆に無理やりキスをされているクマの写真。
これには笑いをこらえきれない。


他にももちろんたくさんある。
佐々木さんからもらったクリスマスでのみんなの写真。

冥冥と夏油に取り合いのようにほっぺにキスされているサンタコスの自分。
トナカイの灰原とサンタさんごっこをしている自分。
クマのケーキ入刀を無理やり手伝っている自分。
夏油にケーキを食べさせている自分。
硝子や七海の酒を、飲み過ぎだと取り上げている自分。
五条やみんなと騒いでいるところ。


もちろん自分以外のものもたくさんある。


それぞれが何かをしている不意打ちのシーン。
どれもが本当に楽しそうで幸せそうだ。


写メを現像したディズニーでの写真もあるし、
海での写真もある。

五条や夏油の誕生日での写真もあるし、
初詣に行ったときの写真もある。

棗との写メやプリクラ、
初めて高専に来たばかりの頃の五条たち4人で撮ったプリクラもアルバムの後ろポケットに挟んだ。

1番後ろには、ある写真を2枚重ねて入れた。
それは、ディズニーでの夜、花火とプロジェクションマッピングを背に、五条が撮ってくれたもの。
夏油とのキスシーンの写真だ。

その時にレイは、夏油と五条のツーショットも撮った。
肩を組んで心底楽しそうに笑っている親友2人。
バックには花火が映り込んでいる。
我ながらなかなかうまく撮れたと思った。

その写真の下に、夏油とのキスの写真を重ねて入れた。
皆がこのアルバムを見た時に、こればかりはさすがに恥ずかしいと思ったからだ。


まさに入り切らないくらいの思い出の詰まったアルバム。

見ているだけで幸せの笑みが零れてしまう。
そんなこの1冊を、そっと引き出しにしまった。

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