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walking proud~呪術廻戦~R18~

第17章 existence■


「で、なんの幻聴聞かされてたのー?」

しばらくして落ち着いた後、歩きながらの五条のその言葉には、夏油は少し口ごもった。

「……覚えて…ないな…なんだったかな…」

「お前を惑わすくらいだから相当なんだろうな。
あーでも、クマ野郎が言ってたわ。こーいったタイプの呪霊に強いのはクマと俺しかいないって。」

やはりクマは流石だな…と2人とも思った。
夏油は乱れた髪を手でかきあげる。

「なぁ、悟。何かゴムみたいなの持ってないよな?どこか行ってしまってこのままだと髪が邪魔だ。」

持ってるわけないよなと思いながら、とにかく話を逸らしたくてそう問いかける。

「ったく、傑はドラえもんだろ?ゴムくらい持っとけよ。」

そう言いながら五条はポケットをゴソゴソし、財布を取り出した。

「……ん?持ってるのか?」

「そんくらいは俺でも持ってるよ。…んーと、ほらよ。」

「助かる。ありが……」

手のひらに乗せられたものを見てゾワリと一気に鳥肌がたつ。
先ほどの呪霊の時よりも全身が粟立ちはじめた。


「……おい………」

「ん?なに?」

「何じゃないだろ悟!どういう冗談だこれは!!」

乱暴にそれを五条の胸へと押し返す。

それは・・・
コンドームだった。

「え〜だってゴムって言ったじゃん。これゴムじゃん」

「…やはり君のその六眼をほじくり返しておけばよかったか?」

五条は何食わぬ顔でそれをしまいながらクスクス笑った。

「親友を殺そうとしといてよく言うよ〜。俺だったらなにがあってもぜってー親友を手にかけたりなんかしねーわー。」

「・・・」

その言葉には夏油は口ごもってしまい、険しい顔をしたまままた歩き始めた。

「……というか…なぜそんなものを持ち歩いてる」

「えっ!知らねーの?!財布に入れとくと運気上がるんだよ!」

「そんなことあるわけないだろ。」

呆れ顔でそう言いながらスマホをチェックする。
とりあえずはレイの方へと急ぎたい。
先程までは返信はあった。
少し細かい呪霊を退治していたとのこと。
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