• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第17章 existence■


クマは今日は灰原と任務へ出かけているらしい。

クマがいれば心強いことこの上ないのだが、夏油と五条コンビでももちろん文句無しに心強い。

ただ、このメンバー3人で任務というのは初めてなので、どことなく緊張してしまう。


いつもの森さんは、やはりクマに付かされているので、今日は佐々木さんという補助監督だ。

佐々木さんは割と年配で落ち着いた雰囲気を持っている。
ちなみに娘さんはもう結婚していて、佐々木さんには孫までいるそうだ。


車内で、あーでもないこーでもないとおしゃべりに夢中な3人(とくに五条)に対し、森さんのように不安の表情を滲ませたりするのではなく、笑いながら会話に参加したりもしていた。


「ぎょぎょっ?!ちょっとちょっと佐々木のじーさん!こんなの聞いてないよっ?!」

「ははは、道中に言いましたよ?」

そこは、とある海だった。
△△海岸と書かれた古く薄汚れた看板がある。

砂浜の砂が異様に靴にめり込んでくる感じや、妙にひと気のない感じがとても奇妙で、それでいてやはり空気が重く、綺麗な海のはずなのに気持ちが悪い。
ザブンザブンと時折押し寄せてくる波の音までも不気味だ。

しかし、海ともなればこれは一体どうすればよいのだろうか?

果てしなく遠い地平線を見ながらレイも不安の表情を浮かべた。


「ちょっ!マジこの海を端から端までチェックしてけってぇ?冗談は顔だけにしてよ、佐々木のじーさん!」

「いえ、当然それはどう考えても不可能ですので。帳のこともありますしね。正確に言えば、向こうにとび出ている孤島のようなあの森と、その周辺の浜辺付近です。」

佐々木が指さす方角を見る。
なるほど、とにかく広すぎるから3人が招集されたのかと誰もが悟る。
/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp