第2章 call■
互いに落ち着きを取り戻せないまま、夏油によってベッドの上に上げられた。
覆いかぶさっている夏油は片手を繋いだまま指を絡めてベッドに貼り付け、もう片方はレイの頬に添えている。
「…怖いか?」
潤んだ目で首を振る彼女が愛らしくて衝動的に唇を奪った。
戸惑うように出てきた舌を絡め取り緩く吸いながら口内を掻き回す。
「んんっ…ふ…んぁ…」
可愛らしい声が漏れ、ひくひくと痙攣しだす体に手を這わせる。
バスローブの下に手を入れ、直に乳房を揉みしだくとたちまち身を捩り出した。
「…大丈夫?」
唇を離してそう問えば、レイは火照った顔で小さく言った。
「はぁ…はぁ…だいじょ、ぶ。」
「本当に?」
眉をひそめて本気で心配している顔を見せられ、レイは申し訳なくなってしまった。
「大丈夫だからっ。もっと…触って…」
そう言って夏油の手の上に自らの手を重ねた。
すると今度は緊張を解すような優しいキスをされながらバスローブの紐を解かれていく。
ちゅちゅ、と時折淫靡な音が鳴り、ゆっくりとバスローブが剥がされれば羞恥で一気に身が震えだした。
「ね、ね、…電気っ!」
トントンと胸を叩かれ、夏油は薄ら笑う。
「明るいのは嫌?」
「う、うん嫌!」
「…仕方がないなー」
わざと残念そうな顔をして腕を伸ばしランプのみの明るさにする。
オレンジ色に包まれるこの空間も、かなり艶めかしくて良い雰囲気だと思った。