第49章 roaring
「にしても憂憂、おいらお前には随分感心してるぜぇ〜」
「クマくん、あの男はしっかり項垂れていますか?」
「おう、相当落ち込んでやがったぞ、お前の辛辣な言葉でな。」
「それはよかったです!」
レイが眉間に皺を寄せていると、冥冥が何食わぬ顔で言った。
「クマ、君も好き嫌いやアレルギー等は無いでいいのかな。ミートローフは食べられるよね、あとラム肉も。」
「おう。人んちの飯なんて久々でテンション上がんな〜」
「ならよかった。じゃあ今夜のディナーはそれで決まりっ
この先、何かリクエストあればなんでも言ってくれ」
「えっ!冥さんそんなっ!悪いです!」
「おーじゃあデザートにいちごミルクプリン」
「コラくまー!」
「はは、任せてくれよ。もう君たちは私たちの家族じゃないか。遠慮はいらないよ」
冥冥の言葉に目を見開いてしまった。
これはよく考えてみたら…
かなりヤバい状況なのでは…?
もちろんありがたいことこの上ないのだが、このままだと本当に、なんの違和感もなく馴染みきってしまう気がする…