第49章 roaring
翌日レイは、ここはどこだろう…
という状況判断を5分もかけて行ったあと、急いでリビングへ行った。
既に朝食が用意されていて、
そして1番驚いたのはなんと、クマがいることだった。
クマは憂憂と共に仲良さげに朝ごはんを食べている。
「よお、レイ。
このデニッシュうんめぇぇ〜ムシャムシャ」
「ちょ!え!なんでっ」
「おはようレイちゃん。
君も朝食はパンでいいかな。何しろあの男に聞けな」
「おおおはようございますっ!用意させてしまってすみません!ていうかっクマはなんでここにっ、い、いつの間にっ…」
「クマさんは先程いらしたのですよ。
席についてください、レイさん。」
憂憂の言葉でとりあえず席につかせてもらう。
クマにコソコソ耳打ちする。
「ねぇ…悟を置いてきちゃったの?」
「おう。ちゃんと出てくと伝えてきたから問題ない」
「・・・」
じゃああそこに悟は一人ぼっち?
なんだか可哀想になってきてしまった。
せめてクマだけでもついていてくれていれば…
と思っていたのだが…